セミナー講師1年生の方へ!内容を決めるポイント ―埋めるのは知識ギャップか、経験ギャップか、その両方か?

セミナー

DUNIV0712
(昨年5月に講義したD大の教室)

セミナーで伝えるべき内容(コンテンツ)を決める時、

講師のあなたと受講生との間に、どんなギャップが
あるかを考えてみるとよいでしょう。

知識に大きな差があるのか?

経験に大きな差があるのか?

それともその両方か?

で伝えるべき内容を決めると、
参加した方々の満足度が飛躍的に高くなり、

講師として良い評価をもらえることが多く
なるでしょう。

今、新しい対象者に対しての新たなテーマ
でのセミナーコンテンツを考えています。

途中まで黙々と作っていたのですが、
ある時、初めて意識したのは、受講生と講師
(この場合私)の間の「ギャップ」についてです。

セミナーの内容を決める時には
受講生との間の知識ギャップか経験ギャップか
その両方かを考えるとうまくいくでしょう。

知識ギャップがある場合

受講生にその経験はあるけれど体系的に知識
は学んだことがない場合です。

例えば、中小企業の社長や商店街の店主さん
に顧客マーケティングをお教えする場合などが
当てはまります。

既にビジネスをスタートして顧客とも接して
いるけれど体系的にマーケティングを学んだ
ことがない方々が多い時は、

参加者の方々の経験を、フレームワークや
専門用語に当てはめる様な構成を取ります。

「よいものを作ったけれどネットで売れない。
お客さんに1度買ってもらえばこの良さが
わかるんだけどなぁ。と思ったことはあり
ませんか?」

という話をした後に、AISAS(購買行動モデル)
の紹介をします。

経験ギャップがある場合

独立開業を目指す診断士の方々
を対象に経営診断業務の話をさせて頂く
場合、

彼らと私の間の知識のギャップはほとんど
ありません。

マーケティングでも4P、3Cなどは知識と
して彼らは知っているのです。

従ってフレームワークの話をしても意味が
ありません。

足りないのは、そのフレームワークをクラ
イアントである抽象企業の社長へのコンサ
ルティングに適用した経験なのです。

従って、私が説明すべきは、適用時にどんな
点を留意すべきかや、そのまま説明して導入
するとどんなトラブルが起こるのかなど、

現場に落とし込んだ時の問題や解決策を
お伝えした方が、満足度が高くなるのです。

知識ギャップと経験ギャップの両方がある場合

受講生が講師とくらべて、知識も経験も
圧倒的に差がある場合です。

この時は、知識を伝えるだけでは受講生は
満足しません。

なぜなら経験も圧倒的に乏しいので、
その概念を正しく把握する(=腹落ちさせる)
ことも難しいからです。

この場合は、知識をまずご説明した後で、

「この考え方をお店の経営に取り入れて
成功した例がこちらのA社なのです。何
をしたかというと・・・」

の様に具体的な実践の事例をセットで紹介
していきます。

モノやサービスを売る時には、一般的に
「顧客のことをよく知ろう!」と言われます。

セミナーの場合の顧客とは「参加者」です。

セミナー講師の仕事を初めて間もない方や
これから講師業を増やしていきたいと思って
いる方へ。

「知る」ということの具体的な1つの例として

参加者の「知識と経験のギャップを考えてみる」
という切り口がセミナーコンテンツ作成にある
ことのご紹介でした。

ではでは、また~。

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★☆執筆後記☆★
段々9月以降の予定が入ってきました。新しい案件のオファ
ーもあり、秋からもまた楽しく刺激的に仕事に取組めそう
です。その前に決算作業を早めに済ませねば。

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