中小企業診断士歴6年で考えた「官/民」の仕事配分

中小企業診断士

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2009年5月に診断士の登録を行って、現在まる6年が
たちました。

その中で「官」いわゆる公の機関の仕事と、

「民」、つまり一般企業や個人事業主の仕事の両方を
経験しました。

どちらをどの位引き受けるのが良いのか。

それは個々人の働き方やスキル、専門によって変わる
と思います。

わたし自身は「民」主体で、でも「官」の仕事も一部
請けながら今後も働いていきたいと思っています。

官民両方の仕事を体験して感じたのは、
それぞれにメリット、デメリットがあることです。

「官」の仕事のメリット

・契約通りの入金
会社を経営してるとこれがとても有難いです。
依頼があった時点で予算が確定しているため、
売上の回収に取りこぼしがありません。
振込日の遅延もありません。

・様々な事業者の事例に関われる
行政の仕事で関わる事業者の方々は、
弊社のHP経由や紹介でいらっしゃっている訳ではない
ので、実に様々な業種・職種・経歴をもっています。
一緒に仕事をすることで自分のコミュニケーション力を
磨く良い機会になります。

「官」の仕事のデメリット

・事務手続きがやや煩雑なこと
提出すべき書類が民に比べて多いため、作成に時間を要し
ます。また電子媒体ではなく紙での提出を求められることも
多いため効率面で疑問が生じることもあります。それら
は仕事を出す側の立場からみれば正当な理由があることも
理解していますが)。

・評価される要素
こちら側が提供した業務の評価についてやや本質とかい離する
ことがあります。例えばある業務が、顧客の満足度などの
「質的評価」ではなく、何件その業務を提供したのかという
「量的評価」で査定されたりする場合にそう感じます。
一方で「民」の仕事のメリット・デメリットは「官」の逆になり
ます。

「民」の仕事のメリット

・顧客との合意があれば事務手続きの効率化が可能

・評価される要素が明確

・自社に合った顧客へのサービス提供が可能 (顧客を選べる)

・常に顧客の評価で売上が決まるので提供価値を磨くことに
必死になる(というかそうしないと生き残れない)。結果
実力がつく。

「民」の仕事のデメリット

・顧客が満足しなければ途中で契約を打ち切られることも
ある。

・たとえ契約書を交わしても顧客の経営状況次第で、入金され
なかったり分割払いを要求されることもある。

・顧客を選べるが故に、その狭い顧客層だけに通じるコミュニケー
ション力しかつかない可能性もある。

あくまでも私の経験した範囲内での考えなので異なった意見をもたれる
方もいらっしゃるでしょう。

私とは働き方のスタンスや持っているスキル、専門性が違うと、また
違った考えを持つかもしれません。

大切なことは、自分の少し先の仕事で経験したいこと、到達したいゴール
をはっきりさせて、官・民問わずその仕事が自分にとってどういう位置づけなのか、
が自分でわかっていることだと思います。

せっかく独立診断士になったのですから、”主体的選択”を続けていきたい
ですね!

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★☆編集後記☆★

婦人公論最新号の特集「50代からの夫婦 損しない選択」という
キャッチコピーが気になって仕方ありません。
明日内容をチェックしようと思います。

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文字通り1日1つ新しいコトの体験を記録していきます。
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