アセアンのお客様からの意外な3つの質問

インスティルの仕事場

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(諫早湾を望む丘からのながめ)

今回アセアン某国からのお客さまと行動を共にした
長崎出張では、久しぶりに英語で仕事をしました。

お互いに英語が母国語でない分、文法や発音の間違いには
互いに寛容だったように思いますが(笑)、

それでもこまったのは彼らの英語の発音がかなり聴き 取り
にくかったことです。

ミーティング中に「ぱーりぃ、ぱーりぃ」と連呼するので
「パーティ(Party)かな?でもパーティっていう言葉を使う
ような状況じゃ ないよな」と思っていたら、

「バラエティ(variety、作物の”品種”の意味)」だったり。

「V」が「P」の音に近くなるのでしょうか。ちょっと戸惑い
ました。

同じ位意外だったのは、彼らの長崎をみての質問でした。

空港から長崎市街に向けてのタクシーの中で

「カズエ、山が多いよね。これらの土地は誰のもの?国?個人?」

すかさず運転手さんに助けを求めると「この辺りは個人所有がおお
いですよ。」とのお答え。

出張後、ネットで調べると長崎県は山地と火山地の面積が
県全体の63%超だとか。平坦地がきわめて少ないんですね。

5度を越える「斜面面積」の比率も長崎市では80%にのぼる
そうです。

朝の通勤時の移動中に

「カズエ、今多くの人は通勤・通学の時間だよね。なのになぜ、
こんなに道が空いているの?」

この質問からは、

多くの地方都市が抱える過疎の問題を抱える長崎の現状に
加えて、

爆発的な人口増加ゆえに、都市部の交通渋滞が深刻な問題と
なっている国から来たお客さまの、素直な感想なんだろうと感じ
ました。

長崎県の市町別データを調べてみたら、平成18年から26年まで
の8年で県全体で約8万人、長崎市だけでも1万8千人人口が
減少しています。

一方でお客様が住んでいる都市の人口は2007年から2010年まで
の僅か3年で逆に8万人増えています。

地方都市とはいえ、県庁所在地の街の朝の混雑時、自国の
ようなラッシュアワーを想像していたようでここでお客様は
日本が抱える人口減少の事実を実感された様でした。

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(みかんの実のなった畑に偶然遭遇して大興奮。母国では生産しておらず初めて
見たそうです)

仕事がすべて終わった帰りのタクシーの中で

「カズエ、長崎のタクシードライバーはなぜ中高年しかいないの?」

たまたまかもしれませんが、3泊4日の出張で計3台違った
タクシーに乗ったら、運転手さんが全員60代前後にみえたこと
による質問でした。

帰宅後に調べてみると、こんなサイトを見つけ”たまたま”ではない
ことがわかりました。

「タクシードライバーの平均年齢と勤続年数についてのレポート」

 

長崎県のタクシードライバーの平均年齢は57.4歳だそうです。

ちなみに県民の平均年齢は46.7歳

お客様の国のタクシー運転手の平均年齢はわかりませんでしたが、

国の平均年齢はなんと29歳でした!きっと若い運転手もたくさんいる
でしょう。

名所旧跡ではなくガイドブックにはない「今」を伝えること

もっと多くの質問が投げかけられましたが、特にご紹介した3つは
印象に残った問いでした。

どれひとつにも自信を持ってきっぱり答えられたものはなかった自分
がかなり情けなかったです。

仕事で外国の方を地方都市にお連れする時には、観光名所ではなく、

彼らが目にするものを裏付ける、地形の特長や人口動態、産業など
「現在の姿」を伝える数字をまずインプットしておくべきだった。

と今回は学びました。

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★☆編集後記☆★

長崎出張のブログを書いている間に次の出張がせまってきました。
今度は海外。マレーシアに1週間研修のアテンドです。また英語の専門
単語帳をつくり始めなければ・・・。

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現在12月1日(火)から承っています。

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文字通り1日1つ新しいコトの体験を記録していきます。

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