お彼岸の仏花売り場から値付けを考える

独立起業

先週21日の夜、翌日お墓に手向けるお花を買おうと
近所のスーパーに立ち寄りました。

数少ない種類の中から、どれにしようかを選んでいる
時、かたわらでやはり仏花を吟味していた70代後半と
思われる女性から声をかけられました。

FLOWER

「お彼岸近くになるといつもほとけ様用のお花って高く
なるんだよね。毎年そうだよ。」

確かにそうです。このお店は、1年中仏花を売ってい
ますが、その価格は大体400円前後。

ところがお彼岸の前後2週間に限っては580円と3割
以上値上がりするのです。

多くのお客様がお墓参り用に買うこの時期に価格を
上げても、購入をやめる人は少ないから、

値段をアップして利益を確保するという流通側の思惑
でしょうか。

または、お客様が殺到する需要期に商品を確保する
のはそれなりに大変だ。

仕入れるコストも上がっているから、その分価格に転嫁
させる、というお店側の考えかもしれません。

どちらの理屈にも欠けているのは、年間を通じて購入量
を増やすにはどうしたらよいか、という売り手側の視点
です。

1年間コンスタントに特定の商品を買っているお客様から
は、「お彼岸の時期に仏花の値段を高くしている」店側の
価格設定は、利益確保を優先しているように見られるで
しょう。

売れる時期に商品やサービスの値段を上げるのは、お客
様お不信感や不満の種を生み出します。

たとえ売る側に妥当な理由があるとしても、避けたほうが
よいでしょう。

需要期に値段を上げなければ利益が確保できない自社の
構造的な問題にこそ目をむけるべきではないでしょうか。

みなさんのサービスも、買い手側の理屈で価格を変動させて
はいませんか?

ほっておいても売れる時期だからと価格を上げたり、いつもは
無料で提供しているものをやめたり。

お客様、特にお得意様は常にしっかり見ていて気づいています。

どんな時にもお客様に誠実な値付けを心がけていきたいですね。

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★☆編集後記☆★

昨日は午前中銀座でコンサルティング。ブログを強化していくことで
クライアントさんと合意。これまで以上に目的に沿って細かく読込み、
助言していくことになりました。

午後からは赤坂のクライアントさん事務所。気がかりだった2案件の
着地点が見えホっと一息。心なしか月もきれいに見えました!

★☆ONTAD☆★

・宮古島のお塩
・松蔵ポテトの甘食

*“ONTAD”とは”One New Thing A Day”、
文字通り1日1つ新しいコトの体験を記録していきます。
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