「苦手分野の方がよい創業セミナー講師になれる」仮説

セミナー

中小企業診断士1次試験まであと40日。

診断士試験で苦手な科目がみつかったら、
反対に創業セミナーのよい講師になれる
チャンスだと思います。

なぜなら、
学び始めの人がどこでつまづくか、が
体感でわかるからです。


(紫陽花も平年より早い梅雨明けに戸惑っている様な・・・)

専門分野より苦手分野の方が受講者アンケート評価が高かった

昨年から受け持っている創業セミナー
の「財務・会計」の回。

診断士受験生の頃からの苦手科目でした。

が、創業セミナー受講者にはわかりやすく
教える自信は、あったのです。

実際にセミナーでお伝えした時も参加者の
アンケート評価は、専門分野の
「マーケティング」よりも高かったのです。

なぜか?

それは、
自分がどこでつまづいて理解が進まな
かったのか、

どういう説明をうけた時に腑に落ちて
理解できたのか、
がリアルにわかっていたからです。

セミナー資料をつくるにあたり気を付けたこと

ですので、
セミナー資料を作るにあたっては、
まずは2時間で伝える内容を絞り込み
ました。

これだけは知っていないと資金計画表
と損益計画表は作れない、

という内容だけにしました。

次に、言葉の定義についても一つひとつ
「日常の言葉」で説明。

資金計画とは。何のために作るのか。
損益計画とは。何のために作るのか。
設備資金と運転資金とは。
固定費と変動費とは。

といった感じです。

財務会計を得意とする診断士や、金融機関
に勤めていた方からすると、

ここまで基礎的なことを説明しなきゃいけ
ないの??

という内容だと思います。

でも数字が苦手な人にとっては会計の基礎的
な言葉の意味が体感的につかめないためから、
わからないのです。

結果、苦手意識をもって全く学ばなくなって
しまう。実に残念なことです。

起業家0年生の目線や知識レベルに立って教えることができる

自分がどこでつまづいて理解が進まな
かったのか、

どういう説明をうけた時に腑に落ちて
理解できたのか。

自分が理解を深めてきた学びの過程を
わかりやすく教えられるのは、得意で
専門分野としていた人ではなく、

むしろ苦労して学んで習得した人だと
思います。

そして中小企業診断士になってからの
評価は、

自分の苦手分野の知識の豊富さではなく、

得た知識をわかりやすく顧客に伝えることで
どれだけ顧客の経営を助けたか、で
決まります。

苦手分野をもつ診断士の方も、是非それが
強みとなることを自覚していただけたらと
思います。