前々回のブログで書いた、母が生前
自分の琴線にふれた言葉を書きぬいて
いた雑記帳。
表紙が紺色なので「ブルーノート」と
勝手に名付けました。
このノートは通夜・告別式の会場入り口
にも「故人ゆかりの品」として置いたの
ですが、
彼女が生前心に留まった本やテレビの
名言、健康のコツ、難しい漢字の書き方、
生きていく上での知恵等が色々綴られて
いました。
その脈絡のなさっぷりと前向きな言葉
ずらり並んでいる点がとても母らしい、
と思い葬儀場に飾ったところ、
従姉妹たちや叔母から「あれ、すごく
ためになる言葉が沢山書かれているから
あとからコピー送ってー!」
「内容が面白くておばさんらしいから、
是非スキャンしてPDF化してほしい」
と予想外に反響があったので、幾つか
紹介します。
-話題に困った時は「したしきなかに」
-「鬱」の覚え方→リンカーンはアメリカンコーヒーを3杯のんだ
– この時代を生き抜くポイント (勝間和代)
この辺りはテレビの情報番組から拾ったもの
と思われますw。
-「美容」
こちらもEテレか新聞から得た情報ではない
かな。美容情報には最後まで意識高い系でし
たね。はい、見習います。
– 「痴漢にあったら」
左ページの3項目目にあった「痴漢にあったら」。
従兄弟T君がこれを見つけて「これ、必要
やったんかな??」とごもっともな疑問を
呟いてた。
その他も、運営していたソロバン塾の生徒たち
から質問された時に答えなどが書かれていて
本当に仕事が好きだったんだなと思いました。
なぜか、ページを飛ばし飛ばしに書いていた
母。
後から数えて4ページ前に、こう書かれて
いました。
厳しい現実を前に、ノートに書くことで、
改めて自分の意思を固めていったたのか
なと思いました。
そんな所も実に母親らしいです。
葬儀の前は、母の棺に入れようと思った
「ブルーノート」ですが、やめて
一生手元に置いておくことにしました。