昨日は弊社の設立日でした。
今から15年前の2000年の8月4日、当時ITバブル
で湧いていた頃自宅でひっそりと起業しました。
設立10年を過ぎた頃から、「長年会社が続いて
いてすごいです。」「存続の秘訣は何ですか?」と
半分お世辞も入った質問をいただく様になりました。
そんな時の答えは、いつも決まっています。
「いやー、うちは潰れにく事業モデルだからですよ。」
本当にこの一言に尽きると思います。
“潰れにくい事業モデル”というのは、
1. 仕入れが発生しない
2. 大規模な初期投資が不要
と考えています。
仕入れがないと会社経営はこんなにラク
起業直後に「仕入れ」が発生すると、売上がゼロの段階
ですでに仕入れ先に対する支払いが発生してしまいます。
これは、創業直後の資金の乏しい時にはダメージです。
しかも、仕入れた材料・商品がすべてお客様に売れると
は限りません。
売れないモノは、「不良在庫」となりじわじわとその後
の資金繰りに影響を与えます。
季節が過ぎて流行が変わってしまい、
または期限が切れてしまって仕入れたものが売れない→
売れないから会社にお金が入ってこない。→入って来ない
から次の仕入れができない。
という悪循環にドップリつかってしまいます。
さらに、在庫管理、資金繰りはある程度勉強して専門知識
をつけないとスキルがつきません。つまり経営者1年生に
とっては、仕入れ・在庫管理が発生する事業モデルは、それ
なりに高い経営手腕が必要なんですね。
仕入れがないと、モノやサービスを作るため支払うお金が
要らないことになりますので、当然その分利益率が高くなり
ます。会社にお金が残るわけです。
大がかりな初期投資は経営者1年生にはキケン
大がかりな初期投資を抱える代表格は「宿泊業」でしょう。
スケルトンからゲストハウスを立ち上げたい、そんな相談
を経営未経験の方から、過去1年間で数件受けました。
「スケルトン」とは、建物の中に内装・設備がない状態の
こと。
小規模でも設備投資額は2000万円前後にのぼります。
それに対する自己資金は1/3~1/4。
仮に1500万円を7年(84か月)の返済期間で借りても
元本返済のみで月々約178,571円が起業家1年生の両肩に
ずっしりのしかかります。
起業直後から毎月この借金返済を背負いながら、日々の
宿泊業を運営していくのは、相当な負担になるでしょう。
ましてマーケティングの知識も乏しいとなると日々売上を
確保するのも大変な努力が必要です。
宿泊業だけではなく、飲食店、エステサロン、美容院など
で起業したい方も、初期投資額がいくらになるのか、予め
自分で調べてみたり、最近起業したばかりの同業の先輩に
きいてみるとよいでしょう。
まとめ
今年起業を考えている貴女ヘ、まずは
・仕入れがない事業
・高額の初期投資が不要な事業
でご自身のビジネスを考えてみてはいかがでしょう。
貴女の会社が2030年まで存続する可能性は確実に高まる
でしょう。
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★☆編集後記☆★
毎年、会社設立記念日にお花を贈ってくださる方がいます。
それはマーケティングコンサルティング第一号のお客様。
今日も先ほど届きました。記事トップの写真です。
可憐ですがすがしいお花の姿を
みると、9年前の2月にお客様からコンサルティングのお申
し出を受けた時の、自分の高揚感が鮮やかに思い出されます。
★☆昨日のONTAD☆★
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*“ONTAD”とは”One New Thing A Day”、
文字通り1日1つ新しいコトの体験を記録していきます。
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