「Dark Horse」読了

オススメ本

Dark Horse 『好きなことだけで生きる人』
が成功する時代」を読了しました。

充足感を得る仕事を手に入れて
成功するための「新しい発想」を
取り入れることができました。

副題にダマされない

「Dark Horse(ダークホース)」とは
「型破りな成功をした人」の意味。

著者はハーバード教育大学院の研究者。

何百人もの「ダークホース」たちに
インタビューを行ってその思考方法を
科学的な研究をもとにまとめた本です。

副題の、
「『好きなことだけで生きる人』
が成功する時代」

をみた時に、

「ああ、また好きなことだけやって
いれば成功します!」

的な本か、と思われますが、

本書はひと味違います。

通常のルートとは全くことなる独自
のルートをたどってその道の一流
専門家になった人たちの

思考法を集めて共通項を導いた本
です。

ちなみに副題の原題は、

「Achieving Success Through The
Pursuit of Fulfillment」
(充実感の追求を通じて成功する)です。

「個人的な充足感」の追求

ダークホースたちは、世の中の定番と
思われる成功への道筋ではなく、

「個人的な充足感」をより優先して
仕事に取り組むことがわかったという
ことです。

「個人的充足感」という表現はかなり
曖昧な印象を与えますが、

本書を読むとその人が生まれながらに
もっている、

一見すると取るに足らない、
世の中の役にたつかわからないような、
「好き」や「やる気の素」といえます。

「好き」や「やる気の素」は極めて
個人的なもので構わないから、
それをできるだけ沢山発見すること。

次に、それらを組み合わせて仕事を
すること。

それが独自の成功をもたらすと著者
はいいます。

たとえばプロのオーガナイザーの
コリンという女性は、

「物理的に空間を整える欲求」

という片付けの専門家としての基本的
な資質のほかに、

日々忙しくしているワーキングマザー
をサポートしたいという欲求、

毎日何か違うことをする欲求や、
会社を経営したい欲求、

などをもっており、

その多面的な欲求を満たすことで、
現在の満足のいく仕事と働き方に至った、
というのです。

他人からみると取るに足らない自分の欲求に忠実に

私が一番響いたのは、他人からみると
取るに足らないと思われるような、

自分の中の小さな欲求を無視しては
いけない。

むしろそれに気づき、できるだけ沢山集め、

専門的知識やノウハウと組み合わせて、

サービスや商品をつくりあげていく、
という発想です。

・その人の理解度にあわせて説明すること
に喜びを感じる

・自分がいいと思ったものを人にわかり
やすく伝えることを考え抜くのが好き

・グループではなくひとりで取り組みたい

・毎日違うことをしたい

・毎日新しいモノやサービスに出合いたい

私自身の独特な好きなことはこんな
ところでしょうか。

考えてみると、確かにこれらの小さな
欲求は今の仕事をする際に満たされています。

これからも他人基準ではなく、自分独自
の取るに足らないこだわりに注意を払って

仕事をしていきたいと思わせた1冊でした。