サービスアパートメント滞在中に
銀座の教文館で買った文庫。
お店の壁に貼ってあったイラスト付
きの気合の入った?販促ポスター
に思わず目が留まり、
つい買ってしまいました。
三世代にわたる主人公一家と、
その友人・恋人・伴侶のお金との向き
合い方が皆バラバラで興味深く。
かつ会話が何気にリアルです。
誰でも書けそうで、書けない。
おもしろくてあっという間に読みおえ
ました。
お金の貯め方の参考になる、というより、
人はそれぞれお金との向き合い方が異なる。
それを理解した上で、
自分と自分の大切な人が、
何にお金を使うことで、
「媒介」であるお金の、
その先にある充足感や幸せを得られるのか。
に気づくことの大切さを教えてくれます。
ネタバレになりますが、個人的には、
73歳の琴子さんの「グリーンフィンガーズ」
っぷりと、
「婦人之友」と「主婦之友」の競合状況。
戦時中から戦後も家計簿つけを奨励して
いた婦人団体の歴史などに興味をそそら
れました。
お金にまつわる人の心理に興味のある方
におすすめです!